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贈る言葉シリーズ〜利用者様の想い出(がん転移・化学治療)

SORAのスタッフの心に残った利用者様の想い出をご紹介する
”贈る言葉シリーズ”。第5回です。

(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)

元看護師をされていた70代後半の女性で、当初は乳がん術後にリハビリで介入させていただきました。
化学療法を続けながらも、リハビリにはとても前向きに取り組んでおられました。
残念ながら転移が見つかり入院治療されていましたが、最期はご自宅でというご希望で退院され、
約2週間ご自宅でご家族と過ごされました。

(最後の訪問時のご様子はいかがでしたか?)

ちょうど看護師の訪問時に、ご家族と息子様たちに見守られ、安らかに息を引き取られました。
一時は痛みも強く、とてもお辛い状態でしたが、最期は薬剤での疼痛コントロールもあり、
とても穏やかな表情でした。

(ご本人との想い出は?)

リハビリ開始当時は、乳癌手術後にできた右肩関節可動域制限を改善することが目標でした。
ご本人は、笑顔が多い方でリハビリには意欲的に取り組まれ、肩関節の自主トレーニングを継続されました。
次第に肩関節の動きは良くなり、左右の肩の動きに差がなくなるまでに回復されていました。
しかし、仙骨の痛みが出始め、当初2週間の予定だった検査入院が長引き、
全身的な倦怠感と痛みが強い状態での退院となりました。
そのような状態でもできるだけトイレでの排泄を希望され、
家族の負担にならないようにと思う、強い意志を感じました。

(ご本人。ご家族にお伝えしたいこと)

年上の旦那さんはご本人のサポートされ、旦那さんの運転で大学病院まで通院されていました。
病状が悪化した際は、息子さんの運転となりましたが、ご本人の事を思う旦那さんの姿には感銘を受けました。

心よりご冥福をお祈りします。

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