贈る言葉シリーズ〜利用者様の想い出(慢性心不全)
SORAのスタッフの心に残った利用者様の想い出をご紹介する
”贈る言葉シリーズ”。第18回です。
(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)
90代後半の女性です。娘様ご夫婦と同居されていました。
膝を痛めたことをきっかけにADLが低下し、ご家族の介護負担も増えてきたことから、
主治医よりご自宅でのリハビリを提案され、SORAが介入することになりました。
丸2年お伺いしましたが、心不全の憎悪により、
多くのご親族に囲まれて、ご自宅でお亡くなりになりました。
(最後の訪問時のご様子はいかがでしたか?)
年始の訪問が最後となりました。
ここ数カ月は心臓の調子も良くなく、体調はかなり波がありましたが、
年末年始は穏やかにご自宅で過ごされたとの事でした。
この日も体調は比較的良く、最近お家の中に来るようになった近所の猫さんが見当たらないと、
伝い歩きでお部屋の中を探していらっしゃいました。
(ご本人との想い出は?)
90歳を超えご高齢ではありましたが、とてもしっかりとされた方で、
頭の体操にと、東京23区を思い出して言ったり、しりとりや折り紙などもよくされていました。
また、歌がお好きでテレビの歌番組を楽しみにされていたのですが、
この頃はあんまり番組をやっていないとお話されており、
YouTubeで動画をお見せするととても喜ばれて歌を口ずさんでおられました。
「今日も何かお聴きになりますか?」とお伺いすると
”私の好きな事を覚えていてくれてありがとう”と仰られたのがとても印象に残っています。
(ご本人、ご家族にお伝えしたいこと)
100歳までという目標には届きませんでしたが、
ご家族もご本人も精一杯頑張り充実した時間を過ごされていたように思います。
沢山の思い出をありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。