贈る言葉シリーズ〜利用者様の想い出(コロナ・脳梗塞)
SORAのスタッフの心に残った利用者様の想い出をご紹介する
”贈る言葉シリーズ”。第22回です。
(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)
80代後半の女性です。独居でしたが、近隣に住むご家族がよくいらしていました。
足首の骨折後に退院されてから主に訪問リハビリで介入させていただきました。
途中転倒による再入院などもありましたが、5年以上かかわらせていただきました。
その間訪問看護も介入するようになり、最近は不整脈がみられ心配していた矢先、
新型コロナウィルスに感染して入院されました。
入院後、数日で脳梗塞を発症され、そのまま回復せずお亡くなりになりました。
(最後の訪問時のご様子はいかがでしたか?)
リハビリでの最後の訪問は、いつもと変わらないご様子で、
身だしなみをしっかり整えてご準備されていました。
その日も明るい笑顔でご挨拶していただきました。
リハビリでの内容は立位での運動を中心に行い、
筋力トレーニングや屋外歩行練習を行っていました。
屋外に出ると、自宅正面にある枝垂れ桜を見て
「春になるとキレイになるのよね」とおっしゃっていました。
(ご本人との想い出は?)
接客業をされていたため、服装や髪形は常に気を使われていました。
鮮やかな色のお洋服が好きで、普段使用されているマスクをバラ柄など、
細部までお召し物はこだわっていらっしゃいました。
カラオケがお好きだったので、矢切の渡しを歌いながら立位でもも上げをしていただくなど、
楽しみながら持久力をつけるプログラムも行っていました。
訪問するといつも私が元気をもらえるような方でした。
(ご本人、ご家族にお伝えしたいこと)
本当に急な病状の悪化で驚いています。
また、ご自宅へ訪問して楽しくお話ができそうな気がします。
お一人暮らしでしたが、ご家族のサポートがあり、安定した生活が送れていました。
ご家族のご支援に感謝したします。どうもありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。