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訪問看護リハビリステーションSORAのブログ

贈る言葉シリーズ〜利用者様の想い出(老衰)

SORAのスタッフの心に残った利用者様の想い出をご紹介する
”贈る言葉シリーズ”。第39回です。

(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)

100歳を越えた大正生まれの女性です。次女様と同居されていました。
ご自宅で最期まで過ごしたいというご本人のご意思に沿い、娘様が献身的にお世話されていました。
介入当初は、ご本人からもいろいろなお話をお聞きできましたが、
およそ3年間かかわらせていただく中で徐々に発語も少なくなり、最期はご希望どおりご自宅で娘様たちにお見送りされました。

(最後の訪問時のご様子はいかがでしたか?)

当日は、娘様より「息をしていないかもしれない」とのご連絡を受け、臨時訪問いたしました。
娘様のお話では、深夜帯から普段とは少し異なる呼吸の様子が見られていたものの、起床後はいつも通り口腔ケアを行い、
少量の水分で口元を湿らせるなど、丁寧に関わられていたようです。
その後、ご本人と同じ部屋で食事を摂っておられた際、少し目を離したあと、
視線を戻すと顔色の変化と呼吸が止まっている様子に気づかれ、当事業所へご連絡くださいました。
訪問後、看護師にて状態を確認しましたが反応はなく、静かに旅立たれたご様子でした。

往診医へ連絡を行い、娘様が落ち着かれるまでお話を傾聴したのち、ご希望によりエンゼルケアを実施しました。
最期はとても穏やかな表情をされており、生前お召しになっていた鮮やかなグリーンのセットアップを身につけていただき、お化粧をしてお整えしました。
娘様は、ご自身の介護やこれまでの関わりを振り返りながら涙を流される場面もありましたが、看護師や駆けつけたご姉妹と語り合う中で、
「最後は苦しまずにと思っていたから。これで良かったのかな」と、少しずつお気持ちを受け止めていかれるご様子が見られました。
ご家族皆様で旅立たれたご本人を囲み、「大往生だった」「本当によく介護してくれたね」と和やかに語り合われていた姿が印象的でした。

(ご本人との想い出は?)

初回のサービス介入時に担当させていただいた際、優しい笑顔で「よろしくお願いします」とお声がけくださったことが、今も心に残っています。
娘様が「なんとか自宅で過ごさせてあげたい」と強く願い、ケアの方法を一つひとつ懸命に習得しようと向き合われていた姿も、鮮明に覚えています。

ケアの際にお身体に触れると、「先生の手は温かいですねぇ」と微笑んでくださったこと、
また、お食事がしっかり摂れていた頃には、ご年齢を感じさせない食べっぷりに感心したことも思い出されます。

お正月やクリスマスなどの行事ごとには、普段より少し特別なお食事を楽しまれており、娘様と二人三脚で日々を大切に過ごされてきたのだと感じていました。

(ご本人、ご家族にお伝えしたいこと)

サービス介入から約3年間、ご本人が強く望まれていた「自宅での生活」を最期まで全うされたこと、心より敬意を表します。本当にお疲れ様でした。
ご本人の長い人生の中で、その大切な時間と最期のひとときに関わらせていただけたことに、深く感謝申し上げます。

 

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