今日のSORABlog

訪問看護リハビリステーションSORAのブログ

ゆるり精神科訪問看護~外出同行編

SORAには精神疾患を抱える利用者様も数多くいらっしゃいます。
お子様~高齢者まで年齢も、お悩みも様々です。
そんな利用者様たちと看護師のかかわり方をご紹介する ”ゆるり精神科訪問看護”

精神科訪問看護と聞くと気構えてしまう方もいらっしゃるかと思いますが、ここではかしこまらずに”ゆるり”と読める・知れる情報をお伝えしていきます。

一人では外に出にくい、誰かとの自然な会話や気分転換がしたい方へ

【外出同行(お散歩同行)】

気分の落ち込みなどで外に出られない、自宅の中では緊張して会話がうまくできないこともあると思います。
そんな方へ、「一緒にお散歩に出てみませんか?近くの公園でも、家の前まででも。」というお声掛けをさせていただいています。

「リフレッシュ」と「リハビリ」

日光を浴び、外の空気に触れるだけでも呼吸が深くなりリフレッシュできます。
お部屋に籠りきりだと、どうしても体力や筋力が落ちてしまいます。(もちろん十分に休むべき時もあります。)
訪問で定期的に一緒に外に出ることで、リフレッシュとリハビリ、どちらも取り入れることができます。

「リハビリ」と聞くと、体をしっかり動かすイメージがあるかもしれませんが、精神科訪問看護では一概にそうではありません。
のんびり歩く事、移り行く季節や街の雰囲気をみて「あんなものやこんなものがある」と自然な会話をすること、ベンチに座って一息ついたりすること、どれも体と心のリハビリです。

皆さん最初は緊張の面持ちでも、回数や時間を重ねることで見える景色が広がっていきます。
例えば、公園で安らぐ人たちを眺めたり、季節の花に目を凝らしたり、思いがけず素敵なカフェを発見したりと、思い思いの時間を過ごされています。
外には優しい刺激がたくさんあります。

「無言の時間があっても一緒にいるその空間を共有します。」

もちろん、「散歩に行く」と決めたから「行かなくてはいけない」ということはありません。
心身の状態に合わせてその日その時にできることを一緒に考えていきます。
会話も無理してすることはありません。
無言の時間があっても一緒にいるその空間を共有します。

看護師はその中で、利用者様の感じていることを聴いたり・見たり・無理なく質問しながら、抱えている症状とゆっくり真摯に向き合っていきます。

SORAでは基本的に看護師全員がローテーションで訪問に伺っています。
複数の看護師で対応することでたくさんの視点を持ち、より利用者様と深く関わっていくことができます。

問いに対しては出来る限りの最適解が出せるように、看護師全員がひとつになってお手伝いしていくことを大切にしています。

 

 

 

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