SORAのスタッフの心に残った利用者様の想い出をご紹介する
”贈る言葉シリーズ”。第41回です。
(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)
90歳になったばかりの男性です。ご自宅で妹様、ご家族と同居されていました。
帯状疱疹後の神経痛や腰部脊柱管狭窄症によりADLの低下がみられたことと、排便コントロールや清潔保持がご家族では難しいとのことで看護、リハビリが介入しました。
およそ6年半介入させていただく中で何回か入退院を繰り返し、直近は寝たきりで褥瘡や呼吸状態が芳しくない状態でしたが、ご自身の意志とご家族のご協力により最期までご自宅でお過ごしになりました。
(最後の訪問時のご様子はいかがでしたか?)
訪問時は低酸素状態にあり、発語が困難な状態でしたが妹様や看護師の声かけには頷きがみられました。
吸引や酸素管理を行いましたが状態は変わらず、ご本人のご自宅で最期を迎えたいとの意思を尊重し、ケアにあたりました。
妹様にこれから来れるご家族を呼んでいただくとお姉様、弟様が来られ、最期はご家族一緒に看取ることができました。
(ご本人との想い出は?)
初めて○○様とお会いしたのは約6年半前でした。
病院、老健から戻られ「やっとうちに帰ってこれたね。」と、安堵の表情でお話しされていたことを記憶しております。
元来、無口な方でご自分から話題を振ってこられることは少なかったですが、看護師の質問に対してたくさんのお話しをして下さりました。
特に印象に残っているのは、ご自宅周辺のことや町会のお話しであり、いつも自転車で周辺を走っているため、街の様子がとても勉強になりました。
仕事一本で働いて来られ、ご自分の意思がしっかりされておりましたので、元気な頃から「入院はもうやだな。」と、よく仰られておりました。
寝たきりとなり、吸引器や酸素が導入となってからはご自分の病状を理解されており、妹様に「もうダメなのか?」と、お聞きすることも多々あったと伺っております。
(ご本人、ご家族にお伝えしたいこと)
あれからもう6年という年月が流れ、○○様から教えていただいたことがたくさんありました。
また、看護師のことを信頼していただいてありがとうございました。
そして、主介護者である妹様には大変感謝をしております。
年の離れたお兄様である○○様の食事の提供から介助、おむつ交換、吸引までを行って下さりました。
いつも一生懸命であったことから、幼い頃から仲が良かったことを想像させられました。
ご兄弟が多く、最期はたくさんのご家族に囲まれて看取っていただいて、ご本人は嬉しかったと思います。
ご冥福をお祈りいたします。
