贈る言葉シリーズ〜利用者様の想い出(廃用症候群・膀胱カテーテル)
SORAのスタッフの心に残った利用者様の想い出をご紹介する
”贈る言葉シリーズ”。第三回です。
(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)
90代の男性で、以前に奥様もSORAでケアさせていただきました。
お二人での生活でしたので、奥様が亡くなられてからは施設に入居されていましたが、
“やはりご自宅がいい”ということで、
海外から急きょ息子様が介護のために帰国されることになりました。
廃用症候群のためほぼ寝たきりで、膀胱にはカテーテルもついている状態でした。
当初は経口摂取も少しできていましたが、最後は息子様のご希望もあり、
毎日点滴対応させていただいました。
(最後の訪問時のご様子はいかがでしたか?)
お亡くなりになった当日の午前、午後に点滴のため訪問させていただきました。
表情はとても穏やかでした。
伸びていたお髭もきれいに剃らせていただきました。
(ご本人との想い出は?)
奥様の時から訪問させていただきましたが、ご本人もご高齢にもかかわらず、
しっかりお世話なさっていました。
お元気な頃には、三輪自転車でお買い物に行く姿をよくお見かけしました。
訪問するといつも笑顔で迎えていただき、
ご自宅に戻られた頃はリハビリもとても頑張っておられました。
お亡くなりになる2ヶ月前にお誕生日を迎えられ、
お誕生日の写真を撮らせていただいた時には
とても素敵な笑顔でピースサインまでしていただきました。
その写真は息子様が遺影にしてくださっていました。
(ご本人、ご家族にお伝えしたいことは?)
ちょうどコロナ騒ぎが始まった頃に急きょ帰国され、
初めての介護に直面された息子様でしたが、
長い間ご本人を支えてくださりありがとうございました。
点滴が開始になった時は不安が大きかったことと思います。
最期までご本人がご自宅で過ごすことがきたのは息子様の支えのおかげです。
また、ご両親の最期に関わらせていただいて、本当にありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。