贈る言葉シリーズ〜利用者様の想い出(がん末期・人工肛門)
SORAのスタッフの心に残った利用者様の想い出をご紹介する
”贈る言葉シリーズ”。第11回です。
(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)
S状結腸癌から多発転移があり、癌末期の状態でご自宅に戻られた80代前半の女性です。
人工肛門を増設して、化学療法を続ける前提での退院でした。
働き盛りの息子様との二人暮らしでしたが、ご自身も看護師であられたので、
病状の理解はしかっりとされており、日中お一人のことが多かったにもかかわらず、
約1年ご自宅でお過ごしになり、最期は病院でお亡くなりになりました。
(最後の訪問時のご様子はいかがでしたか?)
疾患の進行により食欲もなくなっていましたが、
少しでも美味しいものを食べたいとの想いから、
うなぎやお蕎麦を召し上がっていました。
ただ、身体が思うように動かず、
当たり前のようにできていたお料理もできなくなっていました。
(ご本人との想い出は?)
訪問時はいつも笑顔で迎えてくださいました。
同じ看護師として今まで色々な経験をされてきた○○さん。
お仕事に一生懸命だったことで、癌の発見が遅れた経緯を教えてくださいました。
ご主人が芸人さんで、お仕事のお手伝いをされていたお話もしてくださり、
一緒によく笑っていた頃を懐かしく思います。
(ご本人、ご家族にお伝えしたいこと)
ご本人の看護師としての経験を色々私に教えてくださいました。
看護師をしていく中で辛いこともあるけれど、
私も負けていられないと思わせていただけるようなお言葉を頂戴しました。
本当にありがとうございました。
何クールもの化学療法、お疲れ様でした。
ゆっくりお休みください。
心よりご冥福をお祈りいたします。