贈る言葉シリーズ〜利用者様の想い出(老衰)
SORAのスタッフの心に残った利用者様の想い出をご紹介する
”贈る言葉シリーズ”。第23回です。
(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)
SORAの利用者様で最高齢、大正ひと桁生まれの女性です。
開業当初から約7年間リハビリでかかわらせていただきました。
100歳を過ぎても陽気の良い時期は外を歩けるくらいお元気で、
コロナウィルスに感染された際はみんなが心配しましたが、見事復活されました。
最期の時は、ご自宅でご家族に囲まれて穏やかに迎えられたとお聞きしています。
(最後の訪問時のご様子はいかがでしたか?)
リハビリでの最後の訪問は、ベッドの上で目は閉じていても、会話はしやすく、
声掛けするとすぐに返答していただけました。
朝食もいつもどおり召し上がっており、顔色も良かったです。
リハビリでは積極的な運動は行なっていませんでしたが、
ストレッチと関節運動後に車イスに移ると目が開き、
お仕事をされていた頃のお話しをしていただけました。
(ご本人との想い出は?)
もともと踊りと歌う事がお好きだったので、
運動前後でご本人の地元の民謡「佐渡おけさ」を歌っていただく事がありました。
雪国のご出身のため、好きな季節は春と仰っていました。
歩行練習をしていた頃は、春になると川沿いに咲く桜を楽しみにされ、
いつもより長い距離でしたが、桜の木まで積極的に歩かれていました。
(ご本人、ご家族にお伝えしたいこと)
お亡くなりになる3日前まで、お元気そうな様子だったので非常に驚きました。
来年の3月の誕生日まで元気に過ごせると思っていたのでとても残念です。
100歳を超えてもご自宅で生活されていたのは、ご家族のご協力があったからだと思います。
毎日の食事の準備や高齢者向け食品の購入、服薬管理など、
細かいところまで気を使われていたと思います。
本当にありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。