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贈る言葉シリーズ〜利用者様の想い出(胆管がん末期)

SORAのスタッフの心に残った利用者様の想い出をご紹介する
”贈る言葉シリーズ”。第24回です。

(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)

ご主人と二人暮らしの70代の女性です。
一昨年の夏から、精神科の対応として介入させていただきました。
介入前は精神科の病院入退院を繰り返しておられたようですが、
SORA介入後は精神科の症状は比較的安定されていました。

お亡くなりになる数か月前から食欲不振など体調不良を訴えられるようになり、
検査入院時に胆管がん末期の告知を受けられました。
その後はご自宅にお戻りになり、海外在住の娘様の帰国をお待ちになっていたかのように
ご家族に見守られて最期を迎えられました。

(最後の訪問時のご様子はいかがでしたか?)

最後の訪問時は嘔気が強く、身の置き所がない様子でした。
食事量が減少しており、吐き気から、吐き気止めすらも飲むのが大変でした。
しかし、好物のカルピスだけは自ら手を伸ばしてごくごくと飲むことができました。
身体を清潔に保てるようケアをさせていただきましたが、
お辛い中身体の向きを変えるなどできる範囲で協力して下さいました。
また来ますからねと手を握って挨拶をすると頷いてお返事をして下さいました。

(ご本人との想い出は?)

ご主人がとてもご本人思いであり、お二人で仲良く過ごされていた印象です。
笑顔がとても素敵でお誕生日の写真にも最高の笑顔を向けて下さいました。
刑事ドラマがお好きで、そのときにハマっているドラマを「面白いんです!」と
持ち前の明るい笑顔で紹介してくださっていました。
訪問時には毎回玄関までご丁寧に送り迎えして下さり、とても親切にしていただきました。

(ご本人、ご家族にお伝えしたいこと)

ご病気がわかってからの経過があっという間でとても驚かれたと思います。
遠くに住んでいらっしゃる娘さんにもお会いできて良かったですね。
お辛いことも多かったと思いますので、どうかゆっくりと休んでくださいね。

心よりご冥福をお祈りいたします。

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