贈る言葉シリーズ〜利用者様の想い出(下肢浮腫・大腿骨骨折)
SORAのスタッフの心に残った利用者様の想い出をご紹介する
”贈る言葉シリーズ”。第32回です。
(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)
80代の男性で、娘様と暮らしておられました。
装具をつけていた下肢の浮腫がひどくなり、看護師が特別指示で介入開始しました。
その後、入退院を繰り返しましたが、ご自宅での療養を続けるために、
リハビリも介入しながら、定期的にショートスティを利用するなどして、
4年半近くかかわらせていただきました。
最近は体調も比較的安定されていましたが、
リハビリ訪問時に普段と様子が違っていたため、主治医と相談した結果、
救急搬送となり、その翌日に病院でお亡くなりになりました。
(最後の訪問時のご様子はいかがでしたか?)
入室の際、ご挨拶するといつものように「はい、どうも」と明るく返答していただけました。
ベッドで休まれていましたが、テレビをつけて大相撲初場所の中継を鑑賞されていました。
体調を伺うと「大丈夫」とお答えしていただきました。
ただ、いつもと違う点は、呼吸数が速くなっていた事、経皮的酸素飽和度が低下していた事がありました。
その後、看護師も訪問し、電話で訪問診療担当の先生と連絡を取った後に救急搬送となりました。
(ご本人との想い出は?)
ご本人はいつも明るく、あいさつや声掛け対して笑顔で返答していただけました。
訪問すると刑事ドラマの「相棒」をよくご覧になっており、熱心に見入っていらっしゃいました。
リハビリに対しても積極的で、右大腿骨の骨折された後は、
痛みが軽減してから、立位保持練習に取り組まれていました。
徐々に筋力の回復がみられ、できなかった起き上がり動作やベッドに戻る動作も
お一人でできるようになっていました。
(ご本人、ご家族にお伝えしたいこと)
熱心にリハビリに取り組んでいただきありがとうございました。
ケガをされてもその都度回復され、気持ちの強い方だと思っていました。
ご家族は、熱心な介護を続けられており、ご本人も感謝されていました。
身体の変化にすぐ気付かれ、看護・リハビリにご連絡していただけた事で、
早めのケアが可能になっていました。
長い間、ありがとうございました。
ご冥福をお祈り申し上げます。