贈る言葉シリーズ〜利用者様の想い出(心不全・骨粗鬆症)
SORAのスタッフの心に残った利用者様の想い出をご紹介する
”贈る言葉シリーズ”。第35回です。
(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)
90代の女性です。介入前はご主人とお二人で過ごされていました。
外出時に尻もちをついて坐骨骨折で入院され、
退院後から看護とリハビリで介入させていただきました。
実は、ご本人の入院中にご主人が寝たきりの状態になりご支援を開始し、
一時はご夫婦一緒にかかわらせていただきました。
ご主人がお亡くなりになってからはお一人暮らしでしたが、
近所にお住いの息子様が毎日のように様子を見に来られていました。
しかしながら、クリニックの往診時に心不全悪化のため救急搬送され、
その翌日に病院でお亡くなりなりました。
(最後の訪問時のご様子はいかがでしたか?)
お部屋に入るといつものニコニコした笑顔で出迎えて下さいました。
今年に入ってから動作後の息切れや疲労感が強まったため、
リハビリではベッド上でお話ししながらストレッチや簡単な運動を行いました。
(ご本人との想い出は?)
テレビニュースやドラマを観て時折毒舌を吐いていた場面が印象に残っています。
どんな時も素敵な笑顔でいつも穏やかに過ごされている方でしたが、
その時もふいに仰っるため驚きと面白さで2人で笑った思い出があります。
また、リハビリを楽しみにしてくださっており、
毎週様々なお話をしながら介入していました。
運動意欲はある方で、
休憩時間と運動する時間をしっかりと切り替えてやっていたのも印象に残っています。
(ご本人、ご家族にお伝えしたいこと)
毎週しっかりとリハビリに取り組んで下さり、本当にありがとうございました。
私も一緒にリハビリをするのが楽しみで、
いつもと変わらない笑顔を見ると安心し疲れも吹き飛びました。
息子さんも毎日顔を出して下さっており、
安心されていたことと思います。
心よりご冥福をお祈りいたします。