贈る言葉シリーズ〜利用者様の想い出(肺炎・在宅酸素)
SORAのスタッフの心に残った利用者様の想い出をご紹介する
”贈る言葉シリーズ”。第37回です。
(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)
80代後半の男性で、奥様とお子様たちと同居されていました。
以前より、奥様には持病があり、リハビリを中心に介入させていただいておりました。
ご本人も肺炎により在宅酸素を導入されることになり、呼吸リハビリテーションの資格を持ったスタッフが対応させていただきました。
しかしながら、数か月の間に状態は急速に悪化しました。
ある時ご家族からの連絡で看護師が緊急訪問しましたが意識が朦朧としており、救急搬送され、翌日搬送先にてお亡くなりになりました。
(最後の訪問時のご様子はいかがでしたか?)
最後の訪問の日は、リハビリ訪問前に呼吸困難感が強くなっていて、主治医の先生の往診を受けて、お薬を変えて様子をみるというお話になっていました。
その日は活動的な運動プログラムは行えず、ベッドに座り、鼻からの吸気と軽く口をすぼめた呼気の練習を中心に行いました。
移動に関しても、なんとか歩いてトイレまで移動されている状況でした。
(ご本人との想い出は?)
ご本人のリハビリが開始される前は、奥様のリハビリとして訪問させていただいていました。
奥様のリハビリの休憩時間になると、奥様にお茶の差し入れをお盆にのせて運んでいただいていました。
そのころは、釣りがお好きだったので、お一人で西武線を使って、埼玉の穴場の釣り場まで行かれているお話を伺っていました。
釣り場は何度も通い、人が少なく魚が多い場所をご自身で探されたそうです。
リハビリが始まってからは、呼吸方法を覚えていただき、お一人で歩行練習を実施させるほど回復がみられました。
呼吸練習や自主的に筋力トレーニングを積極的にされていました。
(ご本人、ご家族にお伝えしたいこと)
大変長くお世話になりました。
ご本人のリハビリが開始される以前、奥様のリハビリのため訪問すると玄関まで出迎えて頂いていました。
奥様の血圧測定前に天気の話題などのお話ができ、リハビリ前の緊張感が和らいでいたと思います。
ご本人のリハビリが開始してからは、自主的な呼吸練習や歩行練習にも取り組んで頂き、ありがとうございました。
ご家族は、急な容態の変化があり、ほんとうに大変だったと思います。
そのような状況で、ステーションへの連絡等、迅速に行なって頂きありがとうございました。
心より御冥福お祈りいたします。
