贈る言葉シリーズ〜利用者様の想い出(脳梗塞後遺症、甲状腺機能亢進症)
SORAのスタッフの心に残った利用者様の想い出をご紹介する
”贈る言葉シリーズ”。第40回です。
(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)
90歳目前の女性です。実の妹様のご自宅で妹様、甥御様と同居されていました。
圧迫骨折後の退院時にリハビリで介入開始しました。
甥御様を中心にご家族様が献身的にお世話されていましたが、徐々に活動量や食事量が減り、
お亡くなりになる前はほぼ寝たきりで、ご家族様の希望により点滴が続く日々でした。
(最後の訪問時のご様子はいかがでしたか?)
ご家族様より呼吸の荒さが気になるとお話しがあり、看護師が状態を確認し、往診を依頼しました。
往診の先生が到着されるまで、ご家族様がご本人様に「大丈夫だよ。」とずっとそばで声をかけていらっしゃいました。
看護師にもいてもらった方が安心ですと仰ってくださり、一緒に付き添わせていただきました。
その後静かにお亡くなりになりました。
少し落ち着いたあと、ご家族様とともにエンゼルケアをさせていただきました。
ご家族様からは「今までは病院でしかなかったので、こういうふうに一緒にさせていただいて…」とのお言葉があり、
ケアに参加していただけて本当に良かったと思いました。
(ご本人との想い出は?)
いつもご家族様を頼りにして名前を呼んでおられ、ご家族様もまた、ご本人様を大切に思い丁寧にケアをされていた印象です。
支援者に対しても、覚醒の良い時は手をぎゅっと握って「ありがとう。」とベッドからお見送りしてくださっていた姿が忘れられません。
食が細くなり、点滴が始まってからもお好きなさつまいもの天ぷらは召し上がれていたとお伺いし、
お好きなものを食べられる在宅の環境でお過ごしになれたことはご本人様にとってもご家族様にとっても良かったのではないかと思います。
(ご本人、ご家族にお伝えしたいこと)
ご家族様より「全うしました」とお話しいただきました。
そのお言葉には、ご本人様もご家族様も含まれているのだと感じました。
その長い在宅生活の中でほんの一部分ではありますが、私たちも関わらせていただき、深く感謝申し上げます。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
