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贈る言葉シリーズ〜利用者様の想い出(アルツハイマー型認知症)

SORAのスタッフの心に残った利用者様の想い出をご紹介する
”贈る言葉シリーズ”。第16回です。

(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)

アルツハイマー型認知症の診断を受けた80代後半の女性です。
大腿骨骨折後の身体的なリハビリと認知症のケアもあわせて介入しました。
介護にも献身的な旦那さんとのお二人暮らしでした。
直近は排便コントロールがうまくいかなくはなっていたものの、
急激に衰えた印象はありませんでしたが、
新年早々にご自宅でお亡くなりになりました。

(最後の訪問時のご様子はいかがでしたか?)

年末最後の訪問日でした。
この数カ月は体調には波がありましたが、この日は比較的調子が良いようで、
笑顔で茶摘みの手遊びを行って下さり、叩き合う手には力強さがありました。
終了時にはいつものように甘いものを所望され、旦那さんが頑張ったからね、
とお好きなスポーツドリンクを手渡すと、嬉しそうに召し上がっていました。

(ご本人との想い出は?)

介入当初は歩行の練習などを行っていました。
認知症もあり、言葉数は少なかったですが、
社交ダンスやフラダンスを習っていたことがあると、踊って見せて下さった事もあります。
徐々に病気の進行や体力の低下で歩くことやお話する事は難しくなっていきましたが、
お好きだった歌は大きな声を出し歌って下さっていました。
旦那さんとは喧嘩もよくされていたようですが、
お二人でユーモアある報告をして下さっていました。
とてもチャーミングな方で、
お誕生日のお写真撮影ではにっこりとピースサインでポーズをとって下さいました。

(ご本人、ご家族にお伝えしたいこと)

また来年よろしくお願いします、とお別れしてそれっきりになってしまいました。
〇〇さんの笑顔を思い出に残して下さり、ありがとうございました。
旦那さんはとても寂しい思いをなさっていると思います。
○○さん、お空の上から見守ってあげて下さいね。

心よりご冥福をお祈りいたします。

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