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訪問看護リハビリステーションSORAのブログ

ゆるり精神科訪問看護~エコマップ活用編

SORAには精神疾患を抱える利用者様も数多くいらっしゃいます。
お子様~高齢者まで年齢も、お悩みも様々です。
そんな利用者様たちと看護師のかかわり方をご紹介する ”ゆるり精神科訪問看護”。

精神科訪問看護と聞くと気構えてしまう方もいらっしゃるかと思いますが、ここではかしこまらずに”ゆるり”と読める・知れる情報をお伝えしていきます。

今回のテーマは『エコマップを活用した精神科利用者の環境理解』です。

 

はじめに

SORAには精神科の利用者様も多くいらっしゃいます。
私たちは利用者様本人との絆を深め、できるだけ上手く生活を送れるようにサポートしていくことを一番の目標としています。
その中で、目標達成のために利用者様を支えるご家族やつながりの深い方々との関わりも大切にしています。
今回の学びは、日々の訪問の中で患者様の周りの環境が整理しにくいな…と思った時に、
『エコマップを活用してみよう。』 と思い立ったのが始まりです。

エコマップとは

利用者様を中心として、その周辺にある社会資源(家族、 兄弟姉妹、友人、近隣住民、医師、各種介護関連機関など)との相関関係を、ネットワーク として表現した地図のことです。

エコマップの目的は、複雑な家族の人間関係をアセスメント(評価)し、そこに課題や可 能性、解消したい不和などを見出すことです。
家族とその外部にいる人々や組織との関わり を視える化するためのツールとも言えます。

今回はこちらのサイトを利用して、事例をもとにエコマップを作成してみます。

ROBSE ECOMAP TOOL
つながりマップ福祉向けエコマップ作成ツール
https://ecomap.robse.jp/

事例

【Aさん 60代男性】

Aさんはとても真面目で勤勉な性格です。会社でも同じ部署で長い期間役割を務めてきました。
しかし最近突然の部署移動で環境が大きく変化し、忙しさから新しい部署での関係構築もままならず孤独感が募りました。
熟睡できず、いつしか毎晩アルコールを多量に飲むようになりました。
不眠と過飲のせいでぼんやりしているところを見かけた以前の部署の同僚は親身になって話を聞き、精神科を勧めてくれました。

受診したところうつ病、適応障害の診断があり休職となりました。先生のことは信頼できると感じています。

現部署の上司に休職を申し出たところ、あまりいい顔はされませんでした。
妻は寄り添ってくれており、身体をゆっくり休めて欲しいと言っています。
同居の子1とはあまり仲が良くなく会話はありません。

休職のことを聞いて、遠方に住む子2や幼馴染の友人が顔を見せに来てくれて、特に友人は体調のいい時に外に連れ出してくれて元気付けてくれる存在です。

かかりつけ医から訪問看護の導入を提案され、どんなサービスか少し不安になりながらも導入を進めているところです。

【作成したエコマップ】

実線が太いものほど重要、もしくは強い関係
・・・・・・・・ 希薄な関係
・・・・・・・・ ストレスのある、または葛藤のある関係

実際に作ってみて感じたこと

  • エコマップにしてみることで、言葉では分かっていても環境として理解し切れていなかった部分がみえてくる。
  • 手書きでも容易に作成可能であり、自分ひとりだけでなく周囲のスタッフにも相違なく共有しやすい。(申し送りや引継ぎなどにも有効)
  • 関係が希薄な部分や問題となる部分が分かりやすく、必要な支援を明確化できる。
  • この事例で考えると、まだ関係が希薄なAさんと訪問看護師の関係を深めながら、家族である妻、子を巻き込みながらAさんの成育歴、生活状況を把握していくことから始めたい。

 

気付き:スタッフだけの利用に限られない

例えば、利用者様本人と一緒に作成することで、

  • 「自分は人と繋がれている」
  • 「頼っていい人がいる」
  • 「安心できるサポート体制が組まれている」

と感じることができるかもしれない と思いました。

 

また、作成したエコマップを家族に共有すれば、

  • 本人の思う繋がりや孤独感を理解する。
  • 家族と本人の気持ちの相違を発見する。
  • 家族からの働きかけの方法を考えられる。
  • 客観的に本人とのつながりの強さをみて、適切な距離感を改めて考えることができる。

など、家族看護における良いツールにもなると感じました。

 

おわりに

エコマップの作成が全てではありませんが、利用者様一人に視点を当てるのではなく、人とのつながり、生活環境など全てを広くみて捉えていくことが大切であると改めて学ぶことができました。

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