贈る言葉シリーズ〜利用者様の想い出(片麻痺・透析)
SORAのスタッフの心に残った利用者様の想い出をご紹介する
”贈る言葉シリーズ”。第4回です。
(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)
70代前半の男性で、肺炎で入院後のリハビリで介入させていただきました。
新型コロナウィルスに感染してお亡くなりになった、SORAでの初めての利用者様になります。
(最後の訪問時のご様子はいかがでしたか?)
最後の訪問は、ご本人は普段と変わらない様子や体調でした。
日々過ごす自宅の中で身体的なリハビリを行いました。
退出する際には「また来週もお願いします」とお声がけをしていただいたことを覚えています。
翌週の訪問日の朝にご本人から「熱があるので念のため今日は休む」とご連絡をいただき、
その数日後に、またご本人から「PCR検査の結果陽性だった。これから入院する。」とお電話があり、
残念ながらそのお電話が最後の関わりとなりました。
とてもしっかりされた口調だったので、訃報をお聞きした時には大変驚きました。
(ご本人との想い出は?)
訪問をさせていただくと、1階の自室から玄関まで家中に届く声で、
「今日もありがとうね」とお声がけをいただいていました。
心臓や腎臓、脳にも既往や持病があるお方で、ご家族と同居されていましたが、
日中はお仕事がありお一人で暮らされていました。
腎疾患のため週3回透析に通い、脳疾患の後遺症で片麻痺も患っている状況で、
外の移動は電動車椅子でしたが、家の中は自分の足で歩けるようにと、
リハビリはご自身でプログラムの回数を増やすなど前向きに取り組まれていました。
関わりの中で、今までの生活のお話を伺うと、常に明るく元気な「お父さん」という印象でした。
ご家族とのエピソード(お子様自慢?)も数多く聞かせていただきました。
後日ご家族からお手紙頂戴しましたが、突然のことを受け入れるのに、
とても時間を要したご様子が伝わってくる内容でした。
心よりご冥福をお祈りいたします。
(皆様にお伝えしたいこと)
新型コロナウイルスに関しては、一時期は一日に数千~数万人の新規感染者が確認されていましたが、
令和3年11月に入り現在まで新規感染者は減少傾向で、感染状況は少し落ち着いてきたように思われます。
ですがご高齢の方・基礎疾患をお持ちの方は継続して注意が必要です。
ワクチン接種したからと、新規感染者が減っているからと安心することももちろん大事なことだと思います。
しかし基礎疾患のあるご高齢の方々は、感染してしまうと何が起こってしまうか分からないウイルスに思われます。
引き続きマスクの着用や手洗いうがいの徹底、政府の掲げる「3密」の回避などの感染対策をし、
自分と周りの大事な人たちを守るために、再度感染予防の必要性を考えていただければ幸いです。