贈る言葉シリーズ〜利用者様の想い出(アルツハイマー型認知症)
SORAのスタッフの心に残った利用者様の想い出をご紹介する
”贈る言葉シリーズ”。第8回です。
(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)
80代の男性でアルツハイマー型認知症と診断され、認知症ケアで介入させていただきました。
当初ADLは自立されていて、シルバー人材として月に10日程度はお仕事をされていました。
しかしながら腰痛から少しづつ運動量が減り、転倒などを繰り返すようになりました。
看護師も認知症ケアに加えて、リハビリスタッフが作成したリハビリメニューを出来る限り
実施するようにしていましたが、体調を崩し救急搬送されました。
経過は順調で退院の話も出ていたようですが、容態が急変してお亡くなりになりました。
(最後の訪問時のご様子はいかがでしたか?)
とても痩せた印象で、仰臥位から側臥位になるのもお辛そうでした。
ですが、腰や足のマッサージをすると、「あー気持ちいい。」と表情が穏やかになりとても喜ばれました。
また、娘様がよくやってくれると感謝しておられました。
(ご本人との想い出は?)
マッサージをしている際に、「気持ちいいー」の後に、
必ず「こんな事隣の人が聞いたら怪しまれちゃうね。」と冗談をおっしゃり、
一緒に笑っていたのを思い出します。
また、歌手の高橋まり子さんのファンで、ディナーショーやコンサートに行ったり、
「まり子さんの旦那さんもとてもいい人だよ。」といったことまで教えてくださいました。
お孫さんのこともとても大好きで、「結婚式には出たい。」とよくおっしゃっていました。
(ご本人、ご家族にお伝えしたいこと)
訪問の際にはいつも楽しいお話や冗談を言ったりと、たくさん笑わせていただきました。
また、お仕事を腰が痛いながらも頑張っておられて、自分の見習わなければという思いになりました。
またお会いして笑い合えないのはとても悲しいですが、ゆっくりお休みください。
心よりご冥福をお祈りします。