贈る言葉シリーズ〜利用者様の想い出(胃がん末期)
SORAのスタッフの心に残った利用者様の想い出をご紹介する
”贈る言葉シリーズ”。第20回です。
(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)
70代前半独居の男性です。
胃がん末期で多発肝転移もみとめられ、予後3ヶ月程度と診断されていました。
ご本人の希望でご自宅に戻られることになり、多職種で療養生活をサポートすることになりました。
長期入院によるADL低下と足趾の壊死状態によりほとんど寝たきりでした。
SORAが介入した翌朝にヘルパーさんが訪問したところご自宅で息を引き取られていました。
(最後の訪問時のご様子はいかがでしたか?)
亡くなられる1週間ほど前から腹水や浮腫の増強がありましたが、
痛みの出現はなく比較的穏やかに過ごされていました。
食事も徐々に摂取量が減ってはいましたが、お好きなパンや飲み物を召し上がれていました。
(ご本人との想い出は?)
最期までご自分のペースで過ごされていて、
いつもタバコやお好きな甘いものを楽しまれていたことです。
仕事をされていた頃は、会社の仲間と海釣りや旅行など楽しまれていたようで
昔話もよく聞かせて下さいました。
(ご本人、ご家族にお伝えしたいこと)
ご自宅に戻ってから短い期間でしたが、
住み慣れた空間で過ごすことができて良かったと思います。
どうか、ゆっくり休んでくださいね。
心よりご冥福をお祈りいたします。