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贈る言葉シリーズ〜利用者様の想い出(糖尿病・高血圧)

SORAのスタッフの心に残った利用者様の想い出をご紹介する
”贈る言葉シリーズ”。第36回です。

(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)

90代後半の女性です。息子様とお二人で過ごされていました。
大腿骨骨折後に歩行が不安定になり、ご家族の介護負担が大きくなったため、
訪問診療と連携して介入開始しました。

定期的にショートスティを利用されながら、およそ2年間ご支援させていただきましたが、
ショートスティ先で転倒され入院となりました。

入院後数ケ月間リハビリも継続されていたようですが、
残念ながら入院先でお亡くなりになりました。

(最後の訪問時のご様子はいかがでしたか?)

最後は入院前の訪問でした。
転倒を起こし、身体を動かすと痛みの訴えがありました。
そんな中でも、大好きな息子さんに、「そばにいて欲しい」とお願いされていました。

(ご本人との想い出は?)

息子さんのことが大好きで、息子さんもまた、〇〇さんのことが大好きでした。
苦手な処置も、いつも息子さんがそばで寄り添い、「がんばれ、がんばれ」と応援して下さいました。
お二人の優しさのおかげで、いつも安全にケアをすることができていました。

耳が聞こえにくくなってしまった〇〇さんは、好きだった時代劇を見ることが難しくなっていました。
そんな中息子様が、テレビで歌謡ショーを流して下さると、音楽のリズムに合わせて楽し気に体を揺らす〇〇さんの姿が見られました。
その時の〇〇さんの笑顔は、楽しさと息子さんからの愛を受けてとても美しく輝いて見えました。

訪問が終わると、いつも家の外までお見送り下さり、看護師が道の角を曲がって見えなくなるまで大きな声で
「おバイバイ!(さようなら)」を伝えて下さったことも、とても嬉しく、微笑ましい想い出です。

(ご本人、ご家族にお伝えしたいこと)

ご家族様は長く介護にあたられ、〇〇さんが入院してからも毎日のようにお見舞いに行かれていました。
看護師のケアもたくさん助けて頂きました。とても感謝しています。
〇〇さん、しばらくは息子さん達も寂しいと思います。そばで見守っていてくださいね。
それでは、また逢える日まで、「おバイバイ!」

心よりご冥福をお祈りいたします。

 

 

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