事例紹介case

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  • 身体症状症のある40代女性(精神科)

(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)

40代女性で精神科にかかっており、身体症状症がありました。1人で外出できないというのが主な症状です。

病院受診と美容院に行くことはできるものの、買い物や電車に乗って1人で出かけることができないという悩みがあり、1人で外出できるようになりたいというご本人の希望がありました。

 

(利用者様にはどのような対応をしましたか?)

利用者さんが1人で外出をすることができるようになるために、どうしたらいいかを考え、段階的に目標を設定して介入していきました。

まずはじめに、この方が以前入院していたときに作業療法でビーズを使った作業をした経験があるということだったので、近くにあるビーズで作品作りをすることができる作業所を紹介して通ってもらうことにしました。

「看護師さんが一緒に行ってくれるなら、通うことができそう。」ということだったので、最初は作業所に一緒に通っていましたが、何度か通っていくうちに1人で通うことができるようになりました。

そして、次のステップとして買い物に一緒に行くという目標を立てました。

はじめはずっと一緒に付き添って買い物をしていましたが、慣れてきたら私が入り口で待っている間に買い物をしてきてもらうようにする、など段階的に目標を設定して進めていくことによって、最終的には1人で買い物に行けるようになりました。

週に1回30分の訪問看護でしたが、最初は絶対に外に出たくないと言っていた方が、いろいろと工夫をして試行錯誤しながら介入することによって最終的には、1人で外出するという目標を達成することができたのが印象的で嬉しかったです。

また、旦那さんにも喜んでいただけて本当によかったです。

この方がどうすれば1人で外出できるようになるかを考え、本人の意見も取り入れながら、段階的に目標を設定することによって、ご本人の希望を叶えることができたので、利用者さんと1対1で向き合って看護をすることができたのではないかと感じました。