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贈る言葉シリーズ〜利用者様の想い出(アルツハイマー型認知症)

SORAのスタッフの心に残った利用者様の想い出をご紹介する
”贈る言葉シリーズ”。第10回です。

(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)

アルツハイマー型認知症と診断された80代前半の女性です。
実は、この方のお母様もSORAでお看取りさせていただいたのですが、
お母様が亡くなられてしばらくして認知症が進行しているということで、
ご家族から認知症ケア、リハビリのご依頼を受けました。

認知症ケアとして、身体機能維持のリハビリとあわせて、
コグニサイズや脳トレ、課題を決めた買い物トレーニングなど、
工夫を凝らして進行予防に努めてきましたが、
徐々に体力が衰え、突然お亡くなりになりました。

(最後の訪問時のご様子はいかがでしたか?)

食も細くなってきており、座っているのも少ししんどそうでしたが、
肩や首のマッサージをして差し上げると「きもちいい」「ありがとう」
「お手数をおかけしてすみません」とのお言葉が聞かれました。
認知症で会話もままならない状態でしたが、
子供の頃に親しんだ歌は覚えておられ、一緒に歌って下さいました。

(ご本人との想い出は?)

約4年に渡り関わらせて頂きました。
当初より一貫して人に気遣いをされる優しい方でした。
いつもスタッフの帰り道を心配してくださったり、
労いの言葉をかけてくださったり。
寒い日には私の冷たい手を取り「かわいそうに」と、
さすって温めて下さったことは忘れられません。

(ご本人、ご家族にお伝えしたいこと)

ご家族は介護に悩まれていたこともありましたが、
ご本人様は最後までご自宅で過ごされ、
ご家族と笑い合ったり冗談を言ったりとお幸せだったと思います。
ご本人は認知症が進行し、最後は色々な事が「分からない」と涙されることもあり、
お辛かったと思います。

どうぞ安らかにお眠りください。

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