贈る言葉シリーズ〜利用者様の想い出(廃用性症候群)
SORAのスタッフの心に残った利用者様の想い出をご紹介する
”贈る言葉シリーズ”。第17回です。
(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)
90代後半で独居の男性です。
夏に脱水で入院され、加療後に廃用症候群、甲状腺機能低下がみられるとのことで、
退院時に訪問診療と一緒に介入開始しました。
約1年半の間リハビリと看護師がお伺いしました。
ご高齢であり体調の波が激しい方でしたが、寒くなるにつれて活動量が低下してきて、
スタッフの間でも心配をしていた矢先に、ご自宅でお亡くなりになりました。
(最後の訪問時のご様子はいかがでしたか?)
亡くなる前日に甥御さんや従妹さんにも会われ、一言二言だったようですが
会話も交わすことができたようです。
看護師が翌朝の定期訪問で伺うと、すでに息を引き取られていました。
いつもと同じ姿勢でベッドに横たわっており、表情は穏やかでした。
苦しまずに最期を迎えられたのかなと思っています。
(ご本人との想い出は?)
多弁な方ではありませんでしたが、
時々見せて下さる笑顔やありがとうの言葉を嬉しく思っていました。
リハビリで買い物同行することもありましたが、
毎回出かける前には背広に着替えて身支度する姿や
ご自身で賞味期限を確認して商品を選ぶ姿は年齢を感じさせない立ち居振る舞いでした。
(ご本人、ご家族にお伝えしたいこと)
最後まで住み慣れたご自宅で過ごし、
親族の方々にもお会いして言葉を交わせて良かったですね。
長い間お一人で頑張ってこられたと思います。ゆっくり休んでください。
最期まで関わらせて頂きありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。