贈る言葉シリーズ〜利用者様の想い出(慢性心不全・大動脈弁狭窄症)
SORAのスタッフの心に残った利用者様の想い出をご紹介する
”贈る言葉シリーズ”。第30回です。
(利用者様について簡単なご紹介をお願いします。)
90代の男性です。奥様にも介入させていただいておりました。
奥様の所に伺っていた頃は、ご本人は難聴はあったもののお元気でしたが、
奥様がお亡くなりになった半年後くらいから転倒することが増え、
リハビリ目的で介入開始しました。
その後入浴介助や排便の支援も必要になり看護師も介入しましたが、
次第に食欲もなくなり、ご自宅内での転倒をきっかけに救急搬送され、
そのまま病院でお亡くなりになりました。
(最後の訪問時のご様子はいかがでしたか?)
杖でトイレまでお一人で行けておられましたが少し顔色が悪く、
喀痰が多かったのが切なく感じました。
(ご本人との想い出は?)
「俺は△△で働いてたんだ!」
入浴時に○○さんがいつも口にする言葉でした。
気持ちよく、湯に浸かりながら、
お仕事をされていた頃のお話しをする○○さんが大好きでした。
地元が近いこともあり、
百姓の大変さや大家族のお話しをたくさんしましたね。
訪問するとご自宅のお庭の季節の野菜を見せて下さりました。
私にとってはまるで実家に帰ってきたかのような、
懐かしい感じを思い出させていただきました。
(ご本人、ご家族にお伝えしたいこと)
奥様が元気な頃から介入させていただき、とても長いお付き合いでした。
今頃は奥様と畑のお話しでもされているのでしょうか。
どうぞごゆっくりお休みください。
たくさんの感謝を忘れずに私たちは日々精進して参ります。
ご冥福をお祈り申し上げます。