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在宅療養コラム~フットケア 正しい足の爪切り(巻き爪や肥厚爪)について

SORAのスタッフは、毎年それぞれの興味やスキルなどに応じて自ら研修計画を立てて自己研鑽しています。
そこで、このコラムでは各人が研修で学んだことをみなさんにお伝えしていきます。

今回は看護師のKが担当します。
テーマは【フットケア~正しい足の爪切り(巻き爪や肥厚爪)について~】です。

はじめに

毎日少しずつ伸びてくる爪ですが、そんな爪には大切な役割があります。

私たちの身体にはたくさんの骨があり身体を支えていますが、手足ともに指先までは骨が達していません。
そのため指先は柔らかい状態となっており、その場所に爪があることによって指先を保護しています。

足の爪の役割も同様で、指先を保護する役割と、その他にも歩行や立位を取る際に体を安定させてバランスを取る手助けや、
歩行の際には蹴りだすための力を出してくれる役割があります。

 

訪問看護では

利用者様のケア介入時爪切りをお手伝いさせていただくことも多いのですが、
健康的な爪の他に、巻き爪や肥厚爪(普通よりも厚くなってきた爪)に出会うことも少なくありません。

では巻き爪、肥厚爪になってしまう原因とは何なのでしょう?

重症化すると命に関わることもあり、早期の予防と対応が重要です。

巻き爪の原因

  1. 体質的に巻き爪になりやすい。巻き爪は遺伝しませんが骨格は遺伝するため、
    成長するにつれて親が巻き爪であれば子どもにも影響してくることがあります。
  2. 足先の窮屈な靴を履いている。
  3. 足の指先に力が入っていない歩き方、いわゆる浮き指の状態となっている。
  4. 爪切りの際に深爪をしていたりスクエアカットができていなかったりと正しい爪切ができていない。

肥厚爪の原因

  1. 合わない靴による慢性的な足への圧迫
  2. 加齢による変化(爪の成長スピードが遅くなり爪が層状になってくることや加齢による爪の変形、身体の水分量低下に伴う爪の乾燥)
  3. 爪切りの際に深爪をしていたりスクエアカットができていない。
  4. 白癬菌や糖尿病、血流障害など病気によるもの。

などが挙げられます。

巻き爪や肥厚爪は歩行時に痛みを伴うこともあり、その結果歩行や立位が困難となりADL低下につながってしまいます。
爪の健康を保つためにも、まずは正しい方法で爪切りをすることが大切です。

 

正しい爪切りのポイント

  1. いきなり勢いよく切らない!
  2. 足爪を観察し何が問題かアセスメントする!
  3. 無理をしない、大切なのは爪切りの時に傷をつくらないこと!

爪切りの必要物品・・・爪やすり、爪ゾンデ、ニッパー(ない場合は爪切り)

手順・・・

1. どのように切るか、削るかをアセスメントします(靴や歩行状況の観察)
2. 足浴もしくは泡洗浄ができる場合は実施し、爪を柔らかくしましょう。
爪が固いまま切ってしまうと爪が割れたり欠けたりするリスクがあるため注意が必要です。
3. 爪の角質を除去します。その際爪ゾンデを使用し、切るべき爪甲と周囲の皮膚を区別することで切りやすくなります。
ゾンデがない場合はストローを斜めに切ったものや歯ブラシなどでも代用できます。
4. 爪切りを実施します。2~3mmずつ少しずつカットしていきます。必ずスクエアカットをしましょう。

<スクエアカットとは>
①爪の先端を一直線に切る、②両サイドも斜めに切らずにまっすぐに、③両端を爪やすりを使用して少しだけ角を落とす、やり方です。
爪やすりは一方方向で、両端から中央に向かって、また爪の背から指の腹に向かってやすりを動かしていきます。

※写真は日本皮膚科学会より引用

ここで巻き爪と肥厚爪のカットの注意点

巻き爪→巻き爪が皮膚に食い込んでいても深爪をすることや爪を斜めに切るのはNGです。
深爪や斜めに切ることで悪化したり切った爪の断面が棘状になり皮膚を傷つけてしまい炎症につながってしまいます。

肥厚爪→分厚くなっている部分は一気にカットせず、数回に分けてカットします。
無理にカットすると亀裂が入ったり割れたりと危険です。少しずつ削るようにカットしましょう。

肥厚爪にはグラインダーと呼ばれる分厚くなった爪を研磨する専用の道具を使用することもあります。
医療の現場では使用することもあり、当ステーションにも準備しております。

5. 保湿クリームを使用し、マッサージを実施します。保湿には切り終えた爪を保護する役割もあります。

最後に

足の爪切りは、歳を重ねるにつれて視力が低下したり、体の自由が利かなくなったりとご自身では難しくなってくる場合があります。
また、巻き爪や肥厚爪など爪の状態が悪くご自身やご家族ではうまく切れない、切るのが怖い、などのお話も訪問中よく伺います。

訪問看護では日々のケアの中で爪も含めて足の状態を観察させていただき、爪切りをお手伝いしています。
また、必要時には医師への受診を勧めるなどアドバイスも行っていますので、爪切でお困りの際には是非ご相談してください。

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